「オイル交換のタイミングで一緒にやっておくべきメンテナンスはあるのでは?」と疑問に感じる方も多いでしょう。オイル交換をする際にいくつかのメンテナンスを同時にやっておくと、何度も業者に依頼する手間が省けます。
そこで、この記事ではオイル交換と同時に行いたいメンテナンスを紹介します。また、ディーラー車購入後に勧められる車検付きのメンテナンスパックについても解説するため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
オイル交換と同時に行いたいメンテナンス5選

およそ半年から1年に1回行うオイル交換のタイミングで、一緒にメンテナンスをしておくとよい部品を5つ紹介します。一度に依頼すると、業者へ車を持っていく回数が減るというメリットがあります。それぞれみていきましょう。
1.オイルフィルター
オイルフィルターは、オイル交換2回につき1回交換するのが目安です。オイルフィルターとは、エンジンを動かしたときにオイルに発生する、スラッジなどの不純物をろ過するフィルターです。
エンジンオイルの劣化を食い止め、エンジンの内部を清浄に保つための重要なパーツです。ただし、年間走行距離が2万kmを超える場合や、でこぼこ道・雪道などのシビアコンディションで使用している場合は、オイルと同様にオイルフィルターの交換頻度も高めるのが効果的です。
2.タイヤのローテーション
タイヤのローテーションは走行距離5,000km程度で行うのが目安です。そのため、車の走行距離の目安である年間1万km程度走行している方は、オイル交換のタイミングと同時期にタイヤをローテーションするのがちょうどよいとされています。
タイヤは4本すべてが同じように摩耗していかないため、取り付け位置を変えて摩耗具合を調整すると、ローテーションを行わない場合と比べて長持ちします。
3.エアコンフィルター
車のエアコンフィルターは1年に1回、または走行距離が1万km程度で交換するのが推奨されています。そのため、オイル交換の2回に1回はエアコンフィルターも同時に交換するとよいです。
エアコンフィルターは、花粉やPM2.5などを含むホコリを除去し、車内に入り込まない役割を果たしているパーツを指します。エアコンフィルターは交換していないと目詰まりが発生し、エアコンに余分な負荷がかかり、燃費を悪化させる原因になるでしょう。
4.ブレーキオイル
オイル交換と毎回同じタイミングで行わなくてもよいものの、ブレーキオイルまたはブレーキフルードは、2〜4年ほどで交換するのがおすすめです。メーカーによって交換時期が異なるため、指定時期に交換を適切に行いましょう。
ブレーキオイルは、ブレーキペダルを踏んだ力を、ブレーキに伝える役割を担っています。交換をしていないと、劣化が進みブレーキペダルを踏んでも適切に伝達せず、最終的にはブレーキが効かなくなる可能性があるため、注意が必要です。
5.ワイパー
ワイパーは安全に運転するために、ゴムを1年に1度、ワイパーブレードを2年に1度交換することが推奨されています。ワイパーのゴムが劣化してしまうと、雨水をしっかりふき取ることができず前方が見えにくくなり、危険につながります。
自分で交換することも可能なパーツですが、オイル交換のタイミングで同時に依頼すれば比較的安価で手間なく交換が行えるでしょう。ワイパーはフロントの2本で1,000円前後で交換できることも多い、単価の低いパーツで、工賃も220~1,000円ほどで済みます。
車検付きメンテナンスパックとは?

定期的にメンテナンスを行う方の強い味方として、車検付きのメンテナンスパックがあります。ここでは、その概要とメリット、気になる注意点についてみていきましょう。
点検や車検の費用が抑えられるパック
車検付きメンテナンスパックは、オイル交換やオイルフィルターといった定期的に必要なメンテナンスと車検をセットにして販売しています。セットで販売しているため、個々に車検やメンテナンスを依頼した場合に比べて価格が安くなっているのが特徴です。
車を購入した際や車検を依頼したときなどに、提案される場合があります。
定期的に整備してもらえるから安心
メンテナンスパックを購入後は、一般的に半年ごとに依頼業者へ車を持っていき整備してもらいます。点検時期になると、電話や郵便物などでお知らせが届くため、うっかり忘れてしまう事態を防げるのがポイントです。
さらに、整備士と定期的に会うため、信頼関係を築きやすく、適切なタイミングで必要なメンテナンスをしてもらえるため、安心して車に乗れます。
注意点!車検の法定費用は別料金
メンテナンスパックは一括で料金を支払う場合が多く、メンテナンスをしてもらう際に払う費用は発生しません。ただし、車検の法定費用は含まれていないため、別途支払う必要があります。
法定費用は、自賠責保険と自動車重量税、印紙代の3点です。車種ごとに金額が決まっているため、どの業者に依頼しても金額は変わりません。
まとめ|オイル交換と同時にメンテナンスをして愛車を長持ちさせよう

この記事では、オイル交換と同時に行いたいメンテナンスについて5つ紹介しました。オイルフィルターをはじめ、タイヤのローテーションやエアコンフィルター、ブレーキオイル、ワイパーは定期的に交換が必要です。
また、定期的にメンテナンスを行うために、車検付きのメンテナンスパックを利用するのもいいでしょう。パック商品のため、費用が抑えられます。タイミングが来ると案内が来るためうっかりメンテナンスを忘れずに済むのもポイントです。オイル交換だけでなく、そのほかのメンテナンスも行い愛車を長持ちさせましょう。