エンジンオイルに添加剤を入れるタイミングや必要性に疑問を感じている方は多いでしょう。多くの方は「本当に添加剤が必要なのか」「いつ入れるべきなのか」と悩んでいます。
この記事では、エンジンオイルに添加剤を入れるタイミングについて解説します。また、添加剤を入れる方法や選び方についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
エンジンオイルに添加剤を入れるのはなぜ?

エンジンオイル添加剤は、定期的にエンジンオイルを交換していれば必要ありません。ただし、車やバイクの経過年数や使用環境によっては、交換時期の前にエンジンオイルが劣化してしまうので、添加剤を入れたほうがよいケースもあります。
添加剤は、エンジンオイルの基本的な機能を強化する重要な役割を果たします。具体的には、冷却・潤滑・防錆・密封・清浄・酸中和・緩衝といった多様な機能を補強できます。エンジンオイル添加剤は、エンジンオイルにとってサプリメントのようなものと考えるとわかりやすいでしょう。
エンジンオイルに添加剤を入れるタイミング

エンジンオイルに添加剤を入れるタイミングは、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 新車に近い場合は不要
- エンジンに違和感があるときに入れる
それぞれ解説します。
新車に近い場合は不要
新車もしくは新車に近い状態の場合は、適切なオイル管理が行われているためエンジンオイルに添加剤を入れなくても良い場合がほとんどです。新車を開発する際に、自動車メーカーとオイルメーカーが共同でエンジンオイルを開発しているため、入れないほうが良い状態を保てています。
また、高年式・低走行の車両ならばエンジンオイル添加剤を入れる必要はほとんどないと覚えておきましょう。
エンジンに違和感があるときに入れる
新車登録からしばらく経過して、エンジンに違和感を感じたら添加剤を入れるタイミングととらえましょう。例えば、燃費が大幅に下がってしまった、異音がする、オイル漏れが発生するなどのトラブルです。
トラブルの初期症状が生じたら、症状が悪化する前にエンジンオイルに添加剤を入れましょう。ただし、エンジンオイルの添加剤はトラブルを招く原因になる可能性もあるため、注意が必要です。
ディーラーや修理メーカーといった自動車のプロに見てもらってから、必要と判断した際に添加剤を選びましょう。
エンジンオイルに添加剤を入れる方法

エンジンオイルの添加剤を入れるときはパッケージに書かれている内容を必ず確認しましょう。添加剤を入れるときは、正しい容量を添付するのがポイントです。
また、入れにくいと感じた場合は、ペットボトルの上部のみを切り取ってじょうごの代わりに使用するのもよいでしょう。
エンジンオイル添加剤の選び方

エンジンオイルの添加剤を選ぶのは難しいと感じる方は大勢います。選ぶ際は、以下の3つのポイントを考慮すれば、適したものを見つけやすくなるでしょう。
- 愛車に合っているオイルを選ぶ
- 求める効果によってチョイスする
- 使いやすさに注目する
また、車の状態をプロに確認してもらってから添加剤を選ぶのも得策です。プロのアドバイスを受けることで、自分の車に最も適した添加剤を見つけられます。
愛車に合っているオイルを選ぶ
まず第一に、パッケージや訴求内容を確認し、愛車が対応車種であるか確認しましょう。ガソリン車とディーゼル車など、車によって構造が違うため使用できる商品が異なるからです。
なお、車種に合わないエンジンオイル添加剤を使用すると、効果が発揮できません。また、過剰に使いすぎても逆効果になってしまうため、適切な種類の添加剤を適切な量だけ使用しましょう。
求める効果によってチョイスする
車の改善したい部分によって求める効果は異なります。故障内容に合わせて、添加剤を選びましょう。
例えば、燃費が悪いなら二硫化モリブデンが入っているものを、異音が気になるなら有機モリブデン入りの商品がおすすめです。パッケージや商品を紹介しているホームページなどを確認しましょう。
使いやすさに注目する
添加剤を選ぶときは、エンジンオイルに入れやすいかにも注目しましょう。エンジンオイル添加剤のなかには、エンジンオイルと混ぜて使用するタイプもあります。しかし、メンテナンスのしやすさを重視するなら、混ぜるタイプではなく、注ぎ口にそのまま入れられるタイプが向いています。
また、保存のしやすさを重視するなら、キャップがついているタイプがぴったりです。エンジンオイル添加剤は、エンジンオイルと同様に酸化してしまうため、キャップがあると劣化を防げます。
添加剤を入れるデメリットはあるのか?
添加剤の使用を考えているなら「メリットだけではなくデメリットもあるのでは?」と疑問を持つかもしれません。エンジンオイル添加剤にはメリットだけでなくデメリットもあります。
デメリットとして挙げられるのは、使い方を間違えると故障のもとになったり、思っていたよりも効果が出なかったりする点です。使い方を間違え、故障となれば修理に高額な費用がかかる可能性があります。
また、それほど車の性能が落ちていないのに添加剤を入れても効果は感じにくいでしょう。そのため、自分で入れる前に、修理メーカーやディーラーに一度相談することをおすすめします。
まとめ|エンジンオイルに添加剤を入れるならタイミングに注目しよう
この記事では、エンジンオイルの添加剤を入れるタイミングについて紹介しました。走行中に、エンジンに違和感を覚えたら添加剤を入れるか検討しましょう。添加剤を入れると、愛車を長持ちさせる効果が期待できます。
添加剤は使い方を間違えれば車の故障の原因になりかねません。心配な方は、修理メーカーやディーラーなど、車のプロに一度相談するのもよいでしょう。