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OEM車を買う側のメリットデメリットを徹底解説!車両一覧も紹介

OEM車に興味を持った方は「OEM車のメリットは?」と分からない方も多いでしょう。

本記事ではOEM車が分からない方に対してどのような車かを詳しく解説します。

最後まで見てもらうと最適なOEM車を選択ができます。

OEM車とはどんな車?

OEM車とは、他社が製造を手掛けた自社ブランドの車を指します。

ここでいうOEM(Original Equipment Manufacturer)とは、他社ブランドの製品を製造する会社です。

つまり、ダイハツの工場で製造されたトヨタブランドの車がダイハツのOEM車になります。

※トヨタ・86のように、他社の工場(スバル)で製造されていても、両社(トヨタとスバル)で共同開発された車はOEM車ではありません。

OEM車がどのような車かさらに分かりやすいように詳しく解説します。

OEM車のメリット3つ

OEM車を選ぶメリットは以下の3点です。

・安く購入できる事
・納期が早い事
・選択肢が増える事

いずれのメリットも車選びをするうえで見過ごせないポイントと言えます。

OEM車をさらに理解できるように詳しく解説します。

安く購入できる事

OEM車の価格相場はオリジナル車の価格相場と比べると安くなる傾向です。

オリジナル車よりも人気が低いOEM車は、販売店が値引き額を増やし1台でも多く販売しようとします。

その結果OEM車の支払総額はオリジナル車より安くなるので、より手軽に購入ができます。

OEM車は購入者の安く購入したい希望を叶えられる車両です。

納期が早い事

OEM車はオリジナル車と比べると納期が短く、早く納車される場合が多いです

トヨタ・ランドクルーザーのように、需要が供給を大きく上回る車種の納期が長いのは皆さんご存じでしょう。

OEM車は注文数がメーカーの生産台数を超えるのはほとんどないため、契約から納車までの期間が短くなります。

車検満了日の関係などで早く納車してほしい方にピッタリです。

選択肢が増える事

オリジナル車と外観が異なるOEM車の場合、好みに応じて外観を選択できる点も特徴です。

例えばトヨタ・ライズはダイハツ・ロッキーのOEM車ですが、トヨタブランドの差別化のためにデザインを変更しています。

ほかのOEM車の場合でもオリジナル車とオプションが異なるので、オプションの選択肢が広がります。

選択肢が広がるので好みの車両を選択できるのです。

OEM車のデメリット2つ

OEM車のデメリットは以下の2つです。

・ダサいと言われる事
・下取りが安い事

OEM車は下取り価格が安いのが大きなデメリットと感じる方も多いのではないでしょうか。

デメリットを以下で詳しく解説します。

ダサいと言われる事

OEM車はオリジナル車と比べてダサいイメージを持っている方もいます。

ダサいと言われるのにはOEM車がオリジナル車を模倣した車種のイメージがあるためです。

外観やエンブレムが違うだけで機能性は変わりありません。

しかし、外観やエンブレムの違いをダサいと感じる方がいるのも事実です。

下取りが安い事

OEM車のデメリットは、下取りが安くなってしまうケースがあるのです。

オリジナル車と比較すると、OEM車は中古車市場で人気がないため下取り価格安くなってしまいます。

中古車市場としては、オリジナル車の方が需要があり高値取引されています。

下取り後の需要の違いからOEM車は下取り価格が安くなる傾向にあるのです。

OEM車がおすすめな方の3つの特徴

OEM車をおすすめできる方の特徴は以下の3つです。

・安く購入したい方
・短い納期で車が欲しい方
・まわりの意見が気にならない方

これらの特徴に該当する方は多いのではないでしょうか。

OEM車をおすすめできる方の特徴について詳しく解説します。

安く購入したい方

車を安く購入したいと思っている方にはOEM車をおすすめします。

OEM車はオリジナル車と比べて価格が安く設定されているのです。

価格は安く設定されていますがOEM車とオリジナル車は基本的に全く同じものになります。

全く同じものをOEM車は安く購入できるためコスパのいい車両です。

短い納期で車が欲しい方

できるだけ短い納期で車が欲しいと思っている方にもOEM車がおすすめと言えます。

OEM車よりオリジナル車の方が人気があり、生産台数が追いつかず納車待ちになってしまいます。

しかし、OEM車であれば状況によってはオリジナル車よりも短い納期で納車してもらえるのです。

まわりの意見が気にならない方

まわりの意見が気にならない方にもOEM車をおすすめします。

OEM車に対して、ダサいなどのネガティブな印象を持っている方が居るのも事実です。

購入後にダサいと言われても物怖じしない方であれば、OEM車はメリットしかありません。

まわりの声に気を取られない方はOEM車がおすすめと言えます。

OEM車の修理は問題なくできる?困らない?

OEM車はオリジナル車のように問題なく修理できるため、困りません。

修理に困らない理由はOEM車とオリジナル車は基本的に同じものであり、部品を共有しているからです。

一方で車種にOEM車の車種によっては電装部品などがオリジナル車と異なっている場合もあるので注意してください。

オリジナル車と部品が異なっていた場合でも、部品の供給があれば修理できるため困ってしまう恐れはないのです。

OEM車一覧

実際にどのようなOEM車があるのか、各メーカー別に一覧表にしました。

OEM車を販売している自動車メーカーは国産全メーカーです。

・トヨタ
・日産
・ダイハツ
・三菱
・マツダ
・スズキ
・スバル

紹介するOEM車は、現時点で新車の購入ができる車種に限定しています。

各メーカで表にまとめてありますので、以下をご覧ください。

トヨタ

トヨタには11車種のOEM車があります。

供給元メーカー 供給元メーカーの車種名 トヨタの車種名
ダイハツ ブーン パッソ
トール ルーミー
ロッキー ライズ
コペン コペンGRスポーツ
ミライース ピクシスエポック
キャストスタイル ピクシスジョイ
ウェイク ピクシスメガ
ハイゼットトラック ピクシストラック
ハイゼットカーゴ ピクシスバン
グランマックス タウンエースバン
タウンエーストラック

トヨタのライズはキーンルックフェイスを取り入れ、都会的でスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

スタイリッシュなデザインを取り入れ、OEM車としては異例の大ヒットを記録しているのです。

日産

日産には4車種のOEM車があります。

供給元メーカー 供給元メーカーの車種名 トヨタの車種名
スズキ エブリイワゴン NV100クリッパーリオ
エブリイ NV100クリッパー
キャリイ NT100クリッパー
いすゞ エルフ アトラス

日産は乗用車に関しては、NV100クリッパーリオを除き自社で開発しています。

一方で軽商用車及び小型トラックについては、日産ではOEM車のみとなっているのです。

ダイハツ

ダイハツのOEM車は1車種のみになります。

供給元メーカー 供給元メーカーの車種名 トヨタの車種名
トヨタ カムリ アルティス

アルティスは現在販売されているダイハツ車で唯一の普通乗用車(3ナンバー)のセダンです。

三菱

三菱には5車種のOEM車があります。

供給元メーカー 供給元メーカーの車種名 トヨタの車種名
スズキ ソリオ デリカD:2
ソリオバンディット デリカD:2カスタム
エブリイワゴン タウンボックス
エブリイ ミニキャブバン
キャリイ ミニキャブトラック

三菱は軽バンやコンパクトカーにスズキのOEM車をラインナップしているのです。

ラインナップに欠けている小型乗用車(5ナンバー)のワゴン及び軽商用車を、三菱ではOEM車にして補っているのです。

マツダ

マツダには12車種のOEM車があります。

供給元メーカー 供給元メーカーの車種名 トヨタの車種名
スズキ ワゴンR フレア
スペーシア フレアワゴン
ハスラー フレアクロスオーバー
アルト キャロル
エブリイワゴン スクラムワゴン
エブリイ スクラムバン
キャリイ スクラムトラック
トヨタ ハイエースバン ボンゴブローニイバン
プロボックス ファミリアバン
ダイハツ グランマックス ボンゴバン
ボンゴトラック
いすゞ エルフ タイタン

マツダは現時点で国産メーカーの中で一番OEM車の数が多く軽自動車、商用車はすべてOEM車となっています。

スズキ

スズキのOEM車は1車種のみになります。

供給元メーカー 供給元メーカーの車種名 トヨタの車種名
日産 セレナ ランディ

ランディはスズキ車で唯一の中型ミニバンになります。

軽自動車やコンパクトカーのラインナップが中心となっているスズキの中で最も価格が高い車です。

スバル

スバルには7車種のOEM車があります。

供給元メーカー 供給元メーカーの車種名 トヨタの車種名
ダイハツ トール ジャスティ
ハイゼットカーゴ サンバーバン
ハイゼットトラック サンバートラック
タント シフォン / シフォンカスタム
ムーヴ ステラ
ムーヴカスタム ステラカスタム
ミライース プレオプラス

スバルの軽自動車のラインナップはすべてダイハツのOEM車となっています。

2008年を最後に、軽自動車の製造から撤退したためです。

OEM車はメリットが多く購入検討する価値あり

OEM車にはメリットが多く購入検討する価値のある車と言えます。

車のスペックなどはオリジナル車とすべて同一なのです。

OEM車はオリジナル車と同一で、修理の際も同じ部品を使用できます。

車の購入を検討されている方は、ぜひOEM車の購入も視野に入れてみてください。

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