世界には、日本とは異なる交通ルールが数多く存在します。
そこで本記事では、日本と世界の交通ルールの大きな違いを3つ解説します。さらに、地域別の交通ルールも紹介。
「海外で運転してみたい」「世界の交通ルールを知りたい」と考えている方は必見です!日本と世界のルールの違いを比較しながら、安全運転のポイントを押さえましょう。
目次
世界の交通ルールと日本の交通ルールの大きな違い

世界と日本の交通ルールの大きな違いは、以下3つが挙げられます。
- 右側通行
- 制限速度
- 踏切での一時停止
世界にはさまざまな交通ルールがありますが、上記3つのルールは多くの国で採用されています。それぞれ詳しく解説するため、確認しましょう。
右側通行
世界の国や地域では、右側通行が主流です。およそ7割の国で右側通行が採用されています。そのため、ハンドルも左ハンドルの自動車になっています。
日本では左側通行のため、右ハンドルの自動車がほとんどです。左ハンドルの自動車を運転する際は左右の感覚が違います。また、右側通行時は左折や右折の際も異なるので気をつけましょう。
制限速度
多くの国では日本よりも最高制限速度が高く設定されています。また、制限速度は市街地、一般道、高速道路の3つに大きく分けて決められているのも特徴です。
というのも、日本では制限速度が高速道路とそれ以外の2つに分けられています。そのため、高速道路以外は場所を問わず30~50km/hとなっています。
しかし海外では、基本的に人通りの少ない一般道では市街地より高い制限速度です。高速道路はさらに制限速度が上がり、100km/hより高いケースも珍しくありません。
踏切での一時停止
踏切では一時停止しないことが一般的です。そのため、日本と同じ感覚で止まると後続車からの追突の恐れがあります。
日本以外で、踏切の手前で一時停止するのは韓国の一部地域くらいです。アメリカやヨーロッパ、オーストラリアなどほとんどの国では一時停止を行いません。
地域別|世界の交通ルール

ここまで世界のスタンダードな交通ルールを紹介しましたが、ルールは地域によっても異なります。そこで、地域別に世界の交通ルールを解説します。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアに分けて紹介するため、各地域を訪れる際の参考にしてください。
アメリカの交通ルール
アメリカでは州によっても交通ルールが異なります。そこで、アメリカで広く認知されている日本と異なる交通ルールについて、4つ解説します。
1つめは、赤信号での右折が可能であるケースがある点です。日本では左側通行のため左折にあたりますが、赤信号では曲がれません。しかしアメリカでは右折禁止の標識が設置されていない場合、赤信号でも右折できます。
2つめは、「YIELD」標識がある点です。「YIELD」の標識がある場合は前方の道を走行する自動車を優先しなければなりません。
3つめは、停車中のスクールバスを追い越してはならない点です。スクールバス停車中に「STOP」サインの表示、もしくは赤ランプの点灯があれば、乗り降りしている証です。子どもの安全を確保するため、追い越さず停車しましょう。
4つめは、標識やメーターの数字がマイルで表示されている点です。日本やイギリスを除くヨーロッパなどではkm/hが採用されているため、気をつけましょう。
ヨーロッパの交通ルール
ヨーロッパでは各国ごとに交通ルールが異なりますが、ほとんどの国では路上駐車が禁止されていません。そもそも道が広く、路上駐車できるように整備されています。
また、ラウンドアバウトが多いのもヨーロッパの特徴です。ラウンドアバウトとは環状交差点のことで、近年日本でも見られるようになりました。特に、フランスの凱旋門にあるラウンドアバウトは交通量も多く、地元の人でも運転にコツが必要です。
ドイツでは、制限速度無制限の「アウトバーン」と呼ばれる高速道路があります。また、渋滞時の車両の対応も日本と異なり、緊急車両が通れるよう道を開けて駐車しなければなりません。
イギリスでは、信号機の点滅順が日本と異なります。赤、黄、青、黄、赤と、青信号の前にも黄色信号になります。青信号の前の黄色信号は発進準備をするためのものです。またアメリカと同様、標識などの表示がマイル表示になっています。
アジアの交通ルール
日本と同じアジアでも、国によって交通ルールが異なります。そこで、各国の交通ルールを解説するので確認しましょう。
タイのバンコクでは交通量が多く、渋滞が問題となっています。対策として複数の車線がある道路では、反対車線を走行できるようにした混雑する方向の車線を増やします。
韓国では左折専用の矢印信号があるため、青信号の際に左折してはいけません。左折するときには、矢印信号が点灯してから曲がりましょう。
中国では、自動車だけではなく歩行者や自転車にも厳しい交通ルールが定められています。自転車は専用レーンのみを通行し、12歳以下は公道を走ってはいけません。歩行者も、歩道以外を通行すると罰金があるので注意が必要です。
まとめ|世界の交通ルールを守ろう

世界の交通ルールは日本の交通ルールと大きく異なります。海外で運転するのであればあらかじめ交通ルールを確認し、安全に運転できるよう気をつけましょう。
また、運転をしなくても中国では歩行者にも厳しい交通ルールが決められています。知らなかったでは済まされないため、訪れる地域の交通ルールは必ず確認してください。