前回のオイル交換から時間が経ってしまい、いつ交換したか忘れてしまった方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、車のオイル交換を忘れた場合、最初にチェックすべきポイントを解説します。併せて、オイル交換を忘れたときの対処法やオイル交換を忘れるとどのような影響があるか紹介します。
オイル交換を忘れた場合にも、焦らずに適切な対応をとれるようになりましょう。
目次
車のオイル交換を忘れた場合最初にチェックすべきポイント

車のオイル交換を忘れた場合、最初にチェックすべきポイントを3つ紹介します。
- エンジンオイルランプの点灯
- エンジンオイルの汚れ
- エンジンオイルの量
順番に確認し、エンジンオイルを今すぐ交換すべきか確認しましょう。
エンジンオイルランプの点灯
エンジンオイルランプが点灯しているか確認します。
エンジンオイルランプは、エンジンオイルの量が残り少なくなったり、エンジンオイルを吸い上げられなかったりすると点灯する警告灯です。そのため、エンジンオイルランプが点灯していると、ポンプが故障している可能性もあります。
しかし、エンジンオイルは徐々に減っていくため、長期間オイル交換を怠っていた場合にはエンジンオイルが規定量に達していないと考えられます。その場合には、すぐにエンジンオイルを足すか、オイル交換をしなければなりません。
エンジンオイルの汚れ
長期間オイル交換を行っていなかった場合、エンジンオイルが非常に汚れている可能性があります。
エンジンオイルの汚れは、オイルレベルゲージによって確認できます。オイルレベルゲージを抜いてペーパータオルで拭き取り、付着したエンジンオイルを観察しましょう。透明感のあるエンジンオイルであればきれいな状態であるため問題ありません。
しかし、エンジンオイルの色がこげ茶色や黒色、もしくはエンジンオイルがザラザラしている場合にはオイル交換をします。
エンジンオイルの量
エンジンオイルランプが点灯していなくても、エンジンオイルの量が少ないケースがあります。エンジンオイルランプが点灯するのはエンジンオイルの量が非常に少ない場合のみであり、そうでなくても規定量に達していない可能性があるのです。
エンジンオイルの量を確認する際にも、オイルレベルゲージを使用します。オイルレベルゲージを抜いてきれいに拭いてから、オイルレベルゲージを差し戻します。その後オイルレベルゲージを抜いて先端にある「F」と「L」のマークの範囲内にエンジンオイルが付着しているか確認しましょう。
マークの範囲にエンジンオイルがついていない場合にはオイル交換が必要です。
オイル交換を忘れたときの対処法

オイル交換を忘れ、エンジンオイルが非常に少なかったり、とても汚れていたりした際には対処しなければなりません。そこで、オイル交換を忘れたときの対処法を2つ紹介します。
- エンジンオイルの注ぎ足し
- オイル交換の実施
それぞれ確認し、適切に対応できるようになりましょう。
エンジンオイルの注ぎ足し
エンジンオイルの注ぎ足しは、規定量に達していない際に有効な手段です。特に、エンジンオイルランプが点灯している場合にはそのまま走行すると危険であるため、早急に安全な場所で停車しエンジンオイルを足さなければなりません。
ただし、エンジンオイルを注ぎ足したからと言って古いエンジンオイルがきれいになるわけではない点に注意が必要です。あくまでも応急処置であるとの認識を持ち、オイル交換も行うようにしましょう。
オイル交換の実施
エンジンオイルが汚れていたり、規定量よりも少なかったりする場合には、オイル交換をします。プロに依頼する場合、カー用品店やガソリンスタンド、ディーラー、整備工場などでオイル交換可能です。
ただし、店舗によっては予約が必要なケースもあるため、できるだけ早く交換したいのであればあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
オイル交換を忘れると

オイル交換を忘れるとさまざまな問題を引き起こし、快適なカーライフを送れなくなります。具体的には、以下3つの問題が生じます。
- 性能の低下
- 燃費の悪化
- 故障の恐れ
特に、故障すると修理が必要になります。直すには費用も時間もかかるため、オイル交換を怠らないようにしましょう。
性能の低下
エンジンオイルには、高温になるエンジン内部を冷やす冷却作用があります。しかし、オイル交換を忘れるとエンジンオイルの性能が低下し、十分にエンジンを冷やせなくなるのです。
また、エンジンオイルにはスラッジを洗浄する効果もありますが、エンジンオイルの機能が低下すると汚れが蓄積します。これにより、エネルギー効率が悪くなり、エンジンが本来の性能やパワーを発揮できなくなります。
燃費の悪化
エンジンオイルには、本来のエネルギーを保つための密封作用があります。エンジン内のシリンダーやピストンには隙間があり、エンジンオイルが気密性を保っています。これにより、圧縮力や爆発力が抜け漏れることなくエネルギーを効率的に動力へと変換しているのです。
しかし、エンジンオイルの機能が低下すると効率が悪くなり、通常よりも多くの燃料が必要となり、燃費が悪化します。
故障の恐れ
エンジンオイルには、部品がこすれてすり減るのを防ぐ潤滑作用が備わっています。しかし、エンジンオイルの性能が落ちると摩耗が起き、故障の恐れが高まります。
そのうえ、汚れが蓄積することによりエンジンの焼き付きにつながるのです。最悪の場合、オーバーヒートを引き起こし、エンジンの交換をしなければなりません。
まとめ |オイル交換忘れを防ごう

オイル交換をしなければ、エンジンオイルの量が少なくなったり、汚れが蓄積します。これにより、さまざまな問題が生じるため、忘れずにオイル交換を行うことが大切です。
万が一オイル交換を忘れた場合には、エンジンオイルの量や汚れをチェックし、適切に対処しましょう。