潤滑油

ハイエースの指定オイルは?ガソリン車とディーゼル車の違いも紹介

ハイエースのオイル交換したい場合、どのエンジンオイルを選べばいいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ハイエースの指定されているエンジンオイルの粘度やグレードを紹介します。あわせて、ガソリン車かディーゼル車によるエンジンオイルの選び方も解説します。

ハイエースのオイル交換を検討している方は必見です。

ハイエースにおける指定のオイル粘度

ハイエースのエンジンオイルの粘度は、指定されている場合があります。メーカーが推奨している粘度のエンジンオイルを使用すれば、エンジンの調子も保てるはずです。

そこで今回は、ガソリン車とディーゼル車にわけて紹介します。

ガソリン車のオイル粘度

まずは、ハイエースのガソリン車で指定されているオイル粘度を表で紹介します。お持ちのハイエースがどの粘度か確認しましょう。

型式 発売年月 排気量 粘度

TRH200V
TRH200K
TRH201K

2004年8月〜2012年3月

2000cc 5W-20

TRH200V
TRH200K
TRH201K

2012年4月〜2014年11月

2000cc 0W-20

TRH200V
TRH200K
TRH201K

2014年12月〜

2000cc 0W-20

TRH221K
TRH226K
TRH214W
TRH224W
TRH219W
TRH229W
TRH223B
TRH228B

2004年8月〜2012年3月

2700cc 5W-20
TRH221K
TRH226K
TRH214W
TRH224W
TRH219W
TRH229W
TRH223B
TRH228B

2012年4月〜2014年11月

2700cc 0W-20
TRH221K
TRH226K
TRH214W
TRH224W
TRH219W
TRH229W
TRH223B
TRH228B

2014年12月〜

2700cc 0W-20

ディーゼル車のオイル粘度

ディーゼル車の指定オイル粘度は以下の通りです。

型式 発売年月 排気量 粘度

KDH200K
KDH200V
KDH205V
KDH220K
KDH225K

2005年1月〜2007年8月

2500cc 10W-30

GDH201V
GDH201K
GDH206V
GDH206K
GDH211K
GDH216K
GDH221K
GDH226K
GDH223B

2017年11月〜

2800cc 0W-30

KDH201K
KDH201V
KDH206K
KDH206V
KDH211K

2007年8月〜2010年7月

3000cc 5W-30

KDH201K
KDH201V
KDH206K
KDH206V

2010年7月〜2017年10月

3000cc 0W-30

KDH211K

2010年7月〜

3000cc 0W-30

ディーゼル車の場合は指定のグレードを選ぶ

ディーゼル車タイプのハイエースの場合は、指定のグレードのエンジンオイルを選びましょう。ディーゼル車用のエンジンオイルのグレードはいくつかありますが、ハイエースの場合はJASO規格の「DL-1」が指定のグレードです。

そのため、愛車のハイエースがディーゼル車なら、DL-1と表記されているエンジンオイルを選ぶ必要があります。

ディーゼル車用のエンジンオイルには「DH-2」もありますが、こちらは大型車用なので間違えないようにしましょう。

ディーゼル車のグレードが指定されている理由

なぜディーゼル車は、ガソリン車と異なるエンジンオイルを入れる必要があるのでしょうか。

ディーゼル車はガソリン車と違い、軽油を燃焼させてエンジンを動かします。軽油はガソリンより硫黄の成分が多く含まれているためエンジンが汚れやすく、ガソリン車用のエンジンオイルだとエンジンが故障する可能性があるのです。

そのため、必ずディーゼル車用のエンジンオイルを使いましょう。

ガソリン車のグレードを選ぶ方法

では、ガソリン車のグレードはどのようにして選べばよいのでしょうか。ガソリン車はさまざまな規格があり、それぞれグレードが異なります。

グレードが良い方がより厳しい基準を満たしたエンジンオイルです。各機関で定められた規格に適合しているかによって、エンジンオイルのグレードが決まります。

よく知られている規格には、先ほど紹介したJASO規格・API規格・ACEA規格・ILSAC規格があります。規格を満たしたエンジンオイルにはグレードが記載されるため、ハイエースに合ったエンジンオイルを選びましょう。

ハイエースのベースオイルとは?

エンジンオイルは、ベースオイルにさまざまな添加剤を混ぜて作られており、以下の3つに分けられます。

  • 鉱物油
  • 全合成油
  • 部分合成油

原油の重質分から不純物を取り除いて作られるのが鉱物油です。性能は全合成油や部分合成油より劣りますが、リーズナブルな価格で購入できます。

原油からエンジンの潤滑に必要な成分を合成して作られるのが全合成油です。高い性能がありますが、値段も高い傾向にあります。

鉱物油と合成油をバランスよく配合したのが部分合成油です。性能も値段もほどよいエンジンといえます。

ハイエースのオイル交換は量も注意

ハイエースは、ほかの車種に比べてオイル交換に必要なエンジンオイルの量が多いため注意しましょう。

ハイエースの型式にもよりますが、オイルフィルターも交換するなら少なくとも5.2Lは必要です。多ければ7Lのエンジンオイルを用意しなければなりません。

普通車用のエンジンオイルは1缶4Lのものがほとんどです。オイルフィルターを交換しなくても最低で4.9Lは必要なため、1缶では足りません。

まとめ | ハイエースのオイルは指定のものを

エンジン本来の性能を発揮するため、ハイエースのオイル交換をする際は指定のエンジンオイルを選びましょう。

特にディーゼル車の場合は粘度のみならず、グレードにも指定があるため注意が必要です。合わないエンジンオイルを入れてしまうと、故障の原因にもなりかねません。

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