自分でバイクのエンジンオイルを交換したいけれど、方法がわからずあきらめている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、バイクのエンジンオイルを交換する方法について解説します。併せて、エンジンオイルの交換に必要な道具を紹介するため、この記事を読めば自分でオイル交換できるようになるでしょう。
バイクのエンジンオイルを交換する方法を理解し、ヤマハ・ホンダ・スズキ・カサワキのバイクをお持ちの方は必見です。
目次
自分でバイクのオイルを交換する方法

バイクのオイル交換方法について、おおまかな流れを解説します。
- 必要な道具を用意
- エンジンオイルをチェック
- エンジンを温める
- 廃油パックの準備
- フィラーキャップとドレンボルトを外す
- エンジンオイルを抜きドレンボルトを締める
- エンジンオイルの補充
- エンジンオイルの量を確認
それぞれの手順を詳しく解説するため、実際にエンジンオイルを交換してみましょう。
必要な道具を用意
まずは、オイル交換に必要な道具を用意します。必要となる道具は以下の通りです。
- メガネレンチ・トルクレンチ
- トルクレンチ
- 計量カップやメスシリンダー
- エンジンオイル
- ドレンボルトのパッキン
- 廃油パック
- ゴム手袋
- オイルジョッキやじょうご
- ウエス
- パーツクリーナー
また、オイルフィルターも交換する際には以下の道具もそろえましょう。
- オイルフィルターレンチ
- オイルフィルター
カー用品やホームセンターなどで入手可能です。
エンジンオイルをチェック
エンジンオイルを抜く前に、まず量と状態を確認しましょう。バイクのエンジンオイルの状態を確認する方法には、2つのタイプがあります。
- 点検窓タイプ
- フィラーキャップゲージタイプ
点検窓タイプでは、バイクの車体を垂直にすると点検窓からエンジンオイルの量や状態が確認できます。エンジンオイルがLOWとHIの間まで入っていれば、適切な量のため問題ありません。
フィラーキャップゲージタイプもバイクの車体を垂直にしてから確認します。ゲージについたエンジンオイルを一度ふき取ってからもう一度差し込み、ゲージについたエンジンオイルをチェックしましょう。
エンジンを温める
エンジンを温めるために、3~5分アイドリングしておきます。これにより、エンジンオイルの粘度が低くなりサラサラな状態にできるため、エンジンオイルを抜き切りやすくなります。
ただし、温めすぎるとオイル交換中にやけどする危険性が高まるため、長時間アイドリングしたまま放置しないように気をつけましょう。
廃油パックの準備
廃油パックをドレンボルトの位置にセットしておきます。
ドレンボルトが横向きについているタイプのバイクであれば、エンジンオイルを抜く際に横向きに飛び出す可能性があります。そのため、エンジンオイルが流れ出る方向に廃油パックを準備し、すべて受け止められるようにしましょう。
フィラーキャップとドレンボルトを外す
フィラーキャップは新しいエンジンオイルを入れる場所についているキャップです。エンジンオイルを抜く前にフィラーキャップを外しておくとオイルが抜けやすくなるため、ドレンボルトを外す前に開けておきましょう。その際、フィラーキャップにはOリングがついているため、なくさないよう注意が必要です。
次に、ドレンボルトを外して古いエンジンオイルを抜きます。ドレンボルトを外すと同時に汚れたエンジンオイルが流れ出るため、ゴム手袋を装着し、作業服などの汚れてもいい服装で作業しましょう。
エンジンオイルを抜きドレンボルトを締める
バイクの車体を傾けてエンジンオイルを抜き切ります。
作業している最中は再度スタンドによって車体を支えているため、左側に傾いているはずです。そのままの状態だとエンジンオイルが溜まっている箇所が出てくるため、垂直に立てたりサイドサイドスタンドと反対の方向に傾けたりしてエンジンオイルをしっかりと抜きましょう。
オイルフィルターを交換する際は、この時点で新しいオイルフィルターと交換します。
エンジンオイルが抜けたらドレンパッキンを付けてドレンボルトを締めます。締める前に、ドレンパッキンやドレンボルトをパーツクリーナーで洗浄しておきましょう。
エンジンオイルの補充
新しいエンジンオイルを補充します。
古いエンジンオイルや汚れがバイクに付着した場合、補充の前にパーツクリーナーを吹き付け、ウエスで拭き取っておきます。汚れを早めに落とさなければ焼き付いて取れなくなるケースもあるため気をつけましょう。
新しく入れるエンジンオイルは、計量カップやメスシリンダーなどで正確に量を測る必要があります。特に、オイルフィルターを交換する場合としない場合では必要なエンジンオイルの量が異なるため、事前に適切な量を確認しておきましょう。
また、せっかく量を測っても、補充の際にエンジンオイルをこぼしてしまっては意味がありません。オイルジョッキやじょうごを使ってこぼさないように注ぎましょう。
エンジンオイルの量を確認
最後に、必要な量のエンジンオイルが入っているか確認します。確認は点検窓かフィラーキャップゲージのどちらかを使い、エンジンオイルの交換前と同じように行います。
量をチェックする前には3~5分間アイドリングを行い、エンジンを温めつつオイル漏れがないか確認します。その後、エンジンを止めてから2~3分後にオイルの量が基準値に収まっているかチェックしましょう。
まとめ|自分でバイクのオイル交換をできるようになろう

バイクのエンジンオイルは、道具をそろえれば自分でも交換できます。
愛車の状態を自分で確認したい、こまめにオイル交換をしたいと考えているのであれば、ぜひ挑戦してみてください。思っていたよりも簡単で、驚くかもしれません。
手順を覚えて、バイクのオイル交換をマスターしましょう。