潤滑油

オイル漏れ時の迅速な対応方法を解説!確認方法や種類も紹介

車から液が漏れているのを発見し、もしかしてオイル漏れかもしれないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、オイル漏れ時の迅速な対応方法や本当にオイル漏れかどうか確認する方法を解説します。いち早くオイル漏れに気づけるよう、オイル漏れへの理解を深めましょう。

オイル漏れ時の迅速な対応方法

オイル漏れ時の迅速な対応方法として、以下4つの方法が挙げられます。

  • オイル漏れ止め剤の使用
  • エンジンオイル粘度の見直し
  • 添加剤の付与
  • エンジンオイルの注ぎ足し

ただし、どの方法も応急処置であり、オイル漏れの根本的な原因解決とはなりません。あくまでも一時的な対応方法であることを理解し、対処したうえで点検に出しましょう。

オイル漏れ止め剤の使用

オイル漏れ止め剤には、エンジン内部にあるパッキンやシールの損傷部分を防ぐ効果があります。オイル漏れの原因が隙間を防ぐパッキンやシールの劣化によるものである場合に有効です。

エンジンオイルに混ぜて使用するため、浸透するまでに時間がかかるものもあります。また、パッキンやシールが破損している場合には効果がなく、パーツの交換が必要です。

エンジンオイル粘度の見直し

エンジンオイルの粘度が低いものほどさらさらしているため、オイル漏れが起こりやすくなります。そこで、エンジンオイルの粘度を高くすれば、高温になった際でも硬い状態を保てるためオイル漏れがおさまるケースもあります。

ただし、エンジンへの負担が大きくなるため、メーカーが推奨している粘度の範囲内で見直すことが大切です。

添加剤の付与

エンジンオイルに添加剤を付与してオイル漏れに対処する方法もあります。添加剤にはさまざまな種類がありますが、オイル漏れに効果がある添加剤は以下2種類です。

  • オイルの粘度を上げる添加剤
  • シールの伸縮性や弾力性を回復させる添加剤

両方の効果が期待できる添加剤もあるため、適切なものを選びましょう。

エンジンオイルの注ぎ足し

エンジンオイルがオイル漏れにより規定量よりも少なくなると、以下のような問題が発生します。

  • エンジンが本来のパワーを発揮できなくなる
  • 燃費が悪化する
  • オーバーヒートによってエンジンが故障する

そのため、オイル漏れの直接的な解決とはなりませんが、一時的な対処法としてエンジンオイルを継ぎ足す方法もあります。

オイル漏れを確認する方法

オイル漏れを確認する方法は以下の3つです。

  • 漏れている位置の特定
  • 漏れた液の状態
  • オイルレベルゲージでのチェック

車からはオイル以外にも、冷却水やエアコンの排水、ガソリンが漏れだす可能性があります。漏れている液が何であるか、日ごろから確認しましょう。

漏れている位置の特定

液が漏れている位置からある程度何が漏れているのかわかります。

車の下に水たまりのようなものができていたとしても、ドレンホースの先から出たものであればエアコンの排水であるため故障ではありません。しかし、エンジンルームの真下に漏れた液が溜まっているのであれば、オイル漏れの可能性が高いので注意が必要です。

漏れた液の状態

漏れた液が透明であれば、水分であるケースが多く特に問題はありません。しかし、以下の場合には注意が必要です。

  • 茶色、もしくはこげ茶色で粘度がある:エンジンオイル
  • 赤や緑の色がついている:クーラント液
  • ガソリン臭がする:ガソリン

それぞれ適切に対応しなければならないため、漏れた液の状態をよく観察しましょう。

オイルレベルゲージでのチェック

オイルレベルゲージでも、エンジンオイルの量が確認できます。オイルレベルゲージの先端にある「F」と「L」のマークの範囲内にエンジンオイルが付着しているか確認しましょう。

定期的にオイル交換を行っているにもかかわらず「L」マークよりも少ない場合にはオイル漏れの可能性があります。

オイル漏れの種類

オイル漏れには2つの種類があります。

  • 外部漏れ
  • 内部漏れ

外部漏れは、エンジンの外側に漏れたオイルが流れ出すオイル漏れです。一方、内部漏れはエンジン内部でオイル漏れが発生します。

それぞれ特徴や原因が異なるため、確認しましょう。

外部漏れ

外部漏れでは、エンジンルームにオイルがにじんでいるのが特徴です。悪化すると、車の下にオイルが流れ出てくるため気づきやすいといえます。

外部漏れの原因はエンジンオイルキャップやガスケットなどの劣化が挙げられます。劣化したパーツを交換するだけで直るケースが多く、比較的修理がしやすいのも特徴です。

内部漏れ

内部漏れでは、マフラーから白煙が出たり、オイルの減りが異常に早くなったりします。外へオイルが漏れるわけではないため、発見しにくいのが特徴です。

内部漏れはさらにオイル下がりとオイル上がりの2種類に分けられます。オイル下がりはパッキンの劣化によるシリンダー内へのオイル漏れをさし、シリンダーヘッドのオーバーホールやバルブシールの交換により修理を行います。オイル上がりの場合はシリンダーとリングの間から燃焼室へとオイルが漏れ、修理にはエンジンのオーバーホールを行わなければなりません。

オイル漏れに素早く対応できるようになろう

オイル漏れに気が付いたら、迅速に対応を行いましょう。そのうえできちんと点検に出し、オイル漏れの原因を突き止めて修理することが大切です。

日ごろからオイル漏れに気づけるよう、漏れている液の状態やオイルの量をチェックして、オイル漏れに素早く対応できるようになりましょう。

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