潤滑油

デフオイル未交換の危険性!知られざるトラブル事例と対策

デフオイルを交換した経験がなく、その必要性がいまいちよくわからない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、デフオイルを交換していない場合、どのような危険性があるのかを解説します。併せて、デフオイルが必要な理由やトラブルへの対策方法も紹介します。

デフオイルの交換をすべきかどうか、迷っている方は必見です。

目次

デフオイルが必要な理由

デフオイルは、デファレンシャルギアをスムーズに動かすためのオイルです。デファレンシャルギアを潤滑・冷却・摩耗防止する機能を果たしています。

デファレンシャルギアは、車が曲がる時に生じるタイヤの内輪と外輪の差を調整するのが主な役割です。歯車が複数噛み合わさっており、スムーズに曲がるためにはデファレンシャルギアを潤滑しなければなりません。

そのため、デフオイルによってデファレンシャルギアを滑らかに動かしているのです。

デフオイル未交換の危険性

デフオイルを交換しなければ劣化します。これにより、以下のトラブルを引き起こすのです。

  • 異音や振動の発生
  • 燃費の悪化・走行性能の低下
  • デファレンシャルの故障

それぞれの事例を確認し、デフオイル未交換の危険性を理解しましょう。

異音や振動の発生

デフオイルが劣化しデファレンシャルギアがスムーズに動かなくなると、カーブ時に異音や振動などの症状が発生します。

  • 「ガリガリ」「バン」という異音
  • 「キーキー」という高い音
  • ハンドルの振動

ガリガリと鳴ったり、バンと異音がしたりする場合、デファレンシャルギアが上手く噛み合っていない可能性があります。これは、デフオイルの劣化により上手く潤滑できていないケースや、摩耗防止機能が働かず部品が損傷している場合が挙げられます。

キーキーと高い音が鳴る場合にも、デフオイルの劣化が原因となっているかもしれません。ブレーキパッドやドライブベルトに問題があるケースもありますが、デファレンシャルギアの異常も考えられます。

デファレンシャルギアに不具合があると、ハンドルが振動するケースもあります。特に、曲がる際の振動はデファレンシャルギアが問題を起こしている可能性が高いといえるため、注意しましょう。

燃費の悪化・走行性能の低下

デファレンシャルギアの潤滑不良は抵抗増加を引き起こし、燃費の悪化につながるケースもあります。また、駆動力の伝達ロスが発生し、走行性能が低下する可能性もあります。

いつもより燃費が悪いなと思っていたら異音が発生した、走行性能が落ちているなと感じたらハンドルの振動があったなどの場合、デフオイルの劣化が原因かもしれません。プロに相談する際には、その旨を伝えましょう。

デファレンシャルの故障

デフオイルが劣化すると最悪の場合、金属片混入による内部損傷がデファレンシャルギアの破損を引き起こし、走行不能になる可能性もあります。

デファレンシャルが故障すると修理費が高額になるケースも多いため、こまめなデフオイルの交換が大切です。異音やハンドルの振動などの異常が発生していなくても、時期をみて交換を行いましょう。

きちんとメンテナンスを行えば、デファレンシャルギアの故障を事前に防ぐことができるのです。

交換しない人が多い理由と落とし穴

デフオイルはエンジンオイルほどの知名度がなく、車検や点検時にもスルーされがちです。自動車に詳しくない方であれば、デフオイルの存在を知らずに乗り続けているケースもあります。

また、デフオイルは消耗していても異常が出るまで気づきにくいのも原因の一つといえます。徐々に異音が大きくなったり、振動がひどくなったりする場合も多いのです。

対策とメンテナンスのポイント

デフオイルの消耗によるトラブルを引き起こさないための対策とメンテナンスのポイントは、以下の3つが挙げられます。

  • セルフチェック
  • デフオイルの適切な交換時期
  • 点検の依頼

デフオイルは交換が必要なオイルであるとの認識を持ち、きちんとメンテナンスを行いましょう。

セルフチェック

車種によってはエンジンオイルのようにオイルレベルゲージがついていて、デフオイルの残量などを簡単にセルフチェックできるものもあります。そのため、オイルレベルゲージがついている場合には一度確認をし、デフオイルに異常がないか確かめてみましょう。

セルフチェックの方法はエンジンオイルと同様です。オイルレベルゲージに「F」と「L」のラインがついているため、その間にデフオイルが付着していれば適量となります。

デフオイルの適切な交換時期

デフオイルの交換頻度は、2年から3年、または走行距離20,000kmから50,000kmのどちらか早いタイミングを目安にしましょう。

ただし中古車を購入した場合、エンジンオイルの交換は行っていてもデフオイルは交換していないケースも多いのが現状です。そのため、購入時にディーラーで交換履歴をチェックしたり、デフオイルの状態を調べて必要があれば交換したりすると安心です。

点検の依頼

定期点検やオイル交換の際に依頼すればデフオイルの点検も併せて行ってくれます。自分で確認できない場合には、プロに状態をチェックしてもらう必要があります。

デフオイルの交換は4,000円ほど対応しているところも多いため、異常があれば交換も一緒に依頼するとよいでしょう。

まとめ|デフオイル交換でトラブル予防

デフオイルを交換しなければ、異音やハンドルの振動などさまざまなトラブルを引き起こす危険性があります。これを防ぐための対策として、デフオイルの交換や点検が大切です。

デフオイルのメンテナンスをきちんと行うことでトラブルの発生を予防し、快適なカーライフを送りましょう。

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