潤滑油

2ストは混合比でパフォーマンスが最適化する!2ストの混合比について徹底解説!

2ストは、混合比によって走行性能や燃費性能、耐久性が左右されます。しかし、近年市販されている車やバイクは2ストがなくなり、混合比についての知識が無い方も多いでしょう。

この記事では、2ストの混合比について解説しています。あわせて、2ストエンジンの特徴や、2ストオイルに求められる性能も解説しています。

2ストエンジンの車やバイクを持っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

2ストの混合比とは

2ストの混合比とは、燃料に混ぜ合わせるエンジンオイルの割合を示すものです。例えば、混合比50:1の場合、燃料50に対してエンジンオイル1の割合で混ぜ合わせます。

具体的には、燃料1Lに20mLのエンジンオイルを混ぜるということ。一般的な混合比は25〜50mLの範囲ですが、エンジンによって推奨される混合比があるため、取扱説明書などを参照すると良いでしょう。

混合オイルを使用する2ストエンジンにはどのような特徴があるのでしょうか。次章で解説します。

2ストエンジンの特徴

2ストエンジンは、4ストエンジンとは構造が大きく異なります。4ストエンジンは、吸入・圧縮・燃焼・排気の4工程を、エンジン2回転で行います。一方2ストエンジンは、エンジン1回転で吸入・圧縮・燃焼・排気・掃気を行うため、4ストに比べ出力効率が良いのが特徴。

上記を踏まえ、2ストエンジンの特徴を3つ解説します。

  • 動力性能が高い 
  • 部品点数が少ないため軽量コンパクト 
  • 燃費が悪い・排気煙が出る

それぞれ確認してみましょう。

動力性能が高い

上記でも解説しましたが、2ストエンジンはエンジン1回転につき1回出力が得られるため、4ストエンジンよりも高出力です。単純に比較すると、同じエンジン回転数であれば4ストエンジンの2倍のパワーを出力することができます。

さらに、アクセルを開けて出力するまでのレスポンスの速さも、2ストエンジンの特徴と言えるでしょう。

部品点数が少ないため軽量コンパクト

2ストエンジンは、バルブ機構を持たないため、エンジン自体の部品点数が少なく簡素な構造となっています。たとえば、4ストエンジンに必要なバルブやカムシャフト、カムチェーンなどの重量物を搭載していません。

そのため、エンジンが軽量コンパクトで、さらに高出力なため4ストエンジンより動力性能に優れています。

燃費が悪い・排気煙が出る

2ストエンジンは、排気工程で燃料が燃焼室に入るため、微量ながら未燃焼のまま排気されます。さらに燃焼工程では、混合されたオイルが燃料とともに燃やされるため、排気煙としてマフラーから排出されます。

そのため、2ストエンジンは軽量で高出力な反面、燃費性能や環境性能では4ストエンジンには敵いません。

2ストオイルに求められる性能

日本国内では2ストオイルに限らず、エンジンオイルの品質を保証するJASO規格があります。2サイクルエンジン用オイルの規格は下表のとおり。

FA2サイクルエンジンに対して最低限の性能 
FBFAに比べ潤滑性・清浄性が優れる
FCFBに比べ排気煙・排気系閉塞性に優れる
FDFCよりさらに清浄性が高く、環境性能に優れる

上記の規格を考慮し、2ストオイルに求められる性能は下記の3つです。

  • 潤滑性能が高いこと 
  • 燃焼効率が良いこと 
  • 燃料に混ざりやすいこと

潤滑性能が高いこと

2ストエンジンはエンジンの構造上、4ストエンジンのようにエンジンオイルがエンジン内部をつねに循環していません。混合される燃料とともに燃焼されてしまうため、エンジン内部にとどまらず油膜の形成がしづらくなります。

油膜切れなどのトラブルを防ぐため、2ストオイルは4ストオイル以上に潤滑性能に優れていることが求められます。

燃焼効率が良いこと

2ストオイルは燃料とともに燃焼されますが、燃えにくいとエンジン内部やマフラー内にたまり、トラブルの原因になりかねません。たとえば、燃え残った混合オイルがエンジン内部に堆積したり、マフラー内に燃えカスが溜まってしまいます。

そのため、2ストオイルは燃えやすく、エンジンやマフラー内に残らないようにしなければなりません。

燃料に混ざりやすいこと

2ストオイルが燃料と混ざりにくければ、オイルはエンジン内部にまんべんなく行き渡らず、油膜切れの原因となります。エンジン不調や排気ガスの異常など、さまざまなトラブルを引き起こすことにもなりかねません。

ピストンやクランクシャフトの焼付きなどのトラブルを未然に防ぐため、燃料に混ざりやすい性能が求められます。

混合オイルの作り方

2ストの混合オイルは、ガソリンにエンジンオイルを混ぜ合わせて作ります。例えば、混合比50:1の場合、ガソリン1Lに対してエンジンオイル20mLを混ぜ合わせます。

混合オイルを作るときは、ガソリンを扱うため、火気厳禁の場所で引火しないよう配慮しなければなりません。ガソリンスタンドでガソリンを購入する際は、身分証明証を持参しましょう。

混合オイルを作る際、必要なものは下記のとおりです。

  • ガソリン携行缶 
  • 計量カップ 
  • 耐油手袋

まとめ|2ストエンジンには高性能オイルを使いましょう!

4ストオイルに比べて過酷な条件で使われることが多い2ストオイル。混合比の割合やオイル性能によっては、排煙や油膜切れ、焼付きなどのリスクが高まります。エンジントラブルを避けるため、適切な混合比と高性能なオイルを使いましょう。

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