燃料価格の高騰もあり、燃費向上の方法に興味がある方も多いのではないでしょうか。車のオイル管理とエコドライブは、どちらも燃費向上に関係があります。両方取り入れることで、さらなる燃費向上が期待できるのです。
そこで本記事では、車のオイル管理とエコドライブを行うための具体的な方法を紹介します。できるものから取り入れ、燃費向上を目指しましょう。
目次
車のオイル管理とエコドライブの関係

車のオイル管理とエコドライブは、どちらも燃費に関係しています。
車のオイル管理をしなければ、エンジンオイルが汚れることでエンジン効率が落ち、結果的に燃費が悪化します。また、エコドライブを行わなければ、燃費の消費量が多くなります。そのため、どちらも行うことで燃費の向上が期待できるのです。
車のオイル管理をする方法

車のオイル管理を行うことで、エンジンを適切に潤滑でき燃費向上につながります。
車のオイル管理をする方法は2つあります。
- オイル交換のタイミング
- オイルフィルター交換
適切な時期にエンジンオイルやオイルフィルターを交換し、オイル管理を行いましょう。
オイル交換のタイミング
オイル交換は適切なタイミングで交換することが大切です。なぜなら、適切なタイミングでのオイル交換を怠ると、エンジン性能の低下や燃費の悪化、さらには重大な故障につながる恐れがあるからです。
オイル交換のタイミングは、ガソリン車では走行距離15,000km、もしくは年に1回の交換が推奨されています。また、ターボ車や軽自動車など、エンジンへの負担が大きい車ではこれよりも早いタイミングでの交換が必要です。走行距離10,000km、もしくは半年に1回のタイミングで交換を行いましょう。
ガソリン車でも、シビアコンディションでの走行が多い場合には推奨時期よりも短いサイクルでの交換が必要です。シビアコンディションとは、短距離走行の繰り返し、渋滞路の多用、山道や悪路の頻繁な走行などが挙げられます。当てはまる場合にはこまめなオイル管理を心がけましょう。
オイルフィルター交換
オイルフィルターが汚れるとエンジンオイルの汚れをろ過できなくなり、エンジンオイルをきれいに保てなくなります。そのため、オイルフィルターもきちんと交換しなければなりません。
オイルフィルターの交換は、オイル交換2回に対し1回のタイミングで行いましょう。
エコドライブを行う方法

エコドライブとは、環境に配慮した運転を行うことを指します。エコドライブを行うにはさまざまな方法があります。
- 燃費の把握
- ゆっくり加速
- 早めに減速
- アイドリングストップ
- エアコン使用の見直し
- 渋滞の回避
- タイヤ空気圧のチェック
- 荷物の軽減
いきなりすべてを意識するのは難しいかもしれませんが、できるものから始めてみましょう。
燃費の把握
エコドライブを始めるために、まずは燃費の把握を行いましょう。燃費の現状を把握することで、自分の運転がどれだけエコであるかが数値でわかります。
車に燃費計が付いている場合は、走行中にリアルタイムで確認できます。搭載されていない場合は、給油時に走行距離と給油量を記録して、自分で燃費を計算してみるとよいでしょう。
ゆっくり加速
発進時にアクセルを一気に踏み込むと、それだけ燃料も多く消費します。そのため、ゆっくり加速することを意識しましょう。
理想は、5秒かけて時速20km程度まで加速する「ふんわりアクセル」です。やさしい加速を心がければ、それだけで燃費は改善します。
早めに減速
急ブレーキは燃費の悪化につながります。そのため、状況に合わせて早めの減速を行いましょう。
前方の信号や車の動きを早めに察知して、アクセルをゆるめて自然に減速していくと効率よく止まれます。また、車間距離をしっかり取ることで、急な操作を減らせます。
アイドリングストップ
アイドリングを行っているとガソリンなどの燃料を消費するため、できるだけ頻度を減らしましょう。出発前の暖機運転をやめたり、荷物の積み下ろし時にエンジンを止めたりするなど、アイドリングの時間を短くします。
また、信号待ちなどの際に自動的にエンジンが止まる自動アイドリングストップ搭載車もあるため、車の購入時には検討してください。
エアコン使用の見直し
エアコンを使用すると燃料の消費が激しくなるため、エアコンをつける頻度や温度設定、風量を見直しましょう。
特に、冬場はエアコンをオフにすることが大切です。エアコンは冷却と除湿の機能しか備えていないため、冬場にエアコンをつけていてもほとんど意味がありません。
渋滞の回避
渋滞に巻き込まれると、無駄なアイドリングや加減速が増えて燃費が落ちてしまいます。そのため、運転前に渋滞を回避できるよう準備をしましょう。
出発前にナビやアプリで混雑状況を確認し、なるべく渋滞を避けられるルートや時間帯を選ぶのが渋滞回避のコツです。
タイヤ空気圧のチェック
空気圧が低いと、タイヤの転がり抵抗が大きくなり燃費が悪くなります。走行中に自然と空気が減ることもあるので、月1回はガソリンスタンドや自宅でチェックして、適正値に保つようにしましょう。
適切な空気圧がわからない場合には、運転席側のドアに記載されているケースが多いため、確認してください。
荷物の軽減
車が重くなると、それだけ多くの燃料を使うことになります。もしもトランクに不要な荷物を積みっぱなしにしているのであれば、思い切って降ろしましょう。
荷物が減るだけで燃費が改善されることもあるため、ずっと使っていない荷物はないかチェックしてください。
オイル管理とエコドライブで快適なカーライフを

車の燃費を良くするためには、オイル管理とエコドライブの両方を意識することが大切です。エンジンオイルの交換やフィルターのメンテナンスを適切に行えば、エンジンの性能を保てて燃費の悪化を防げます。
少しの心がけとメンテナンスの積み重ねが、燃費の向上や車の長持ちにつながるため、できることから少しずつ取り入れて、快適で経済的なカーライフを目指しましょう。