潤滑油

船外機に適切なエンジンオイルの選び方は?オイル交換の方法も解説

「船外機のエンジンオイルを交換したいから、船外機のエンジンオイルの選び方を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では船外機のエンジンを選ぶ方法を紹介します。併せて船外機のオイル交換を自分でする方法も解説します。船外機に適切なエンジンオイルを選んで交換できるようになりたい方は必見です。

船外機のエンジンオイルの選び方

船外機には「船外機専用のマリン用オイル」があります。マリン用オイルとひとくちにいっても、2ストローク用と4ストローク用があるため、オイル交換する船外機にあったものを選びましょう。

とはいえ、エンジンオイルにはさまざまな粘度やグレードがあり選べない方もいるのではないでしょうか。

そのような場合には、取扱説明書にどのようなエンジンオイルが最適か記載されています。そのため、取扱説明書のものを選べば間違いありません。

自動車用のエンジンオイルで代用しても大丈夫?

エンジンオイルには船外機に最適なマリン用オイルのほかに、自動車用のエンジンオイルもあります。自動車用のエンジンオイルで代用できるのでしょうか。

結論からいうと、自動車用のエンジンオイルでも代用は可能です。ただし、自動車用のエンジンオイルはマリン用オイルと異なり、水分による希釈に対する耐性がありません。

エンジンの本来の性能を発揮できるのはやはり、マリン用オイルだといえるでしょう。

船外機用エンジンオイルに求められる3つの性能

船外機は海水で使用するため、エンジンが低温になりやすい特徴があります。また、エンジントラブルが命の危険性にかかわる可能性があるため、エンジンオイルがとても重要な役割を果たすのです。

そんな船外機用のエンジンオイルでは、以下3つの性能が求められます。

  • 腐食への耐性
  • 摩耗への耐性
  • 水分希釈への耐性

船外機は海で利用するため、海水によるエンジンの腐食が考えられます。そのため、腐食からエンジンを守る役割を果たすエンジンオイルでなくてはなりません。

また、船外機は長時間利用するケースも多く、エンジンに負荷がかかりやすいため、摩耗への耐性も優れている必要があります。

そのうえ、船外機ではエンジンオイルへ水分が混入する可能性があります。よって、水分希釈への耐性も重要な役割を果たすのです。

船外機のオイル交換は自分でできる?

では、船外機のオイル交換は自分でもできるのでしょうか。実は、必要なものを揃えれば自分でもオイル交換可能です。

準備するものは以下の通りです。

  • エンジンオイル
  • 古いオイルを捨てる廃油缶
  • オイルを拭くためのウエス
  • オイルを入れるオイルジョッカー
  • ドライバーやトルクレンチなどの工具
  • ガスケット
  • オイルフィルター

それでは、オイル交換の手順を紹介します。

1.船外機から古いエンジンオイルを抜く

まずはドレンボルトを緩めて、船外機か、古いエンジンオイルを抜きます。ドレンボルトを緩める際には、トルクレンチを使って緩めましょう。

ドレンボルトを緩めるまでに、サイドカバーなどを外しておく必要があります。これらはドライバーなどを使って外してください。

また、ドレンボルトを緩めるとすぐに古いエンジンオイルが出てくるため、廃油缶を用意しておくとスムーズに作業できます。

2.オイルフィルターを交換する

オイルが抜けたら新しいガスケットとドレンボルトを取り付けてからオイルフィルターを交換します。オイルフィルターを外す際は、オイルフィルターレンチを使いましょう。

オイルフィルターを取り付けるときには、手で締めれば問題ありません。締めすぎると次に交換する際取れなくなってしまうため注意しましょう。

3.船外機に新しいエンジンオイルを注ぐ

ドレンボルトがしっかり締まっているのを確認してから新しいエンジンオイルを注ぎます。

エンジンオイルを入れすぎないために、規定量より少なめに入れてオイルレベルゲージで確認しながら作業を進めると安心です。オイルレベルゲージで確認するときは、船外機が垂直になっている状態で確認します。

オイルチェンジャーは船外機にも使用できる

ドレンボルトを緩めて下からエンジンオイルを抜く方法は、古いオイルが残らず綺麗に抜けます。ただし、手間がかかるデメリットもあります。

そこで、おすすめなのがオイルチェンジャーです。上抜きするためにオイルチェンジャーを使用できます。オイルチェンジャーは自動車のオイル交換に使われるケースもありますが、船外機でも利用できるのです。

オイルチェンジャーを使えばドレンボルトを緩めずに上抜きできるため、比較的簡単にオイル交換できます。

船外機のオイルを交換する頻度

船外機においてオイル交換のタイミングは、1年ごともしくは200時間の使用ごとのどちらか短い方が推奨時期となっています。

シビアコンディションの場合は6ヶ月ごともしくは100時間の使用ごとのどちらか短い方を目安にしましょう。

シビアコンディションとは、急加速や急減速を繰り返したり、極端に高い回転数、もしくは低い回転数で長時間運転したりする状況を指します。このような運転はエンジンに負荷がかかりやすいため、こまめなオイル交換が必要です。

まとめ:船外機にはマリン専用のエンジンオイルを

船外機には自動車用のエンジンオイルも代用できますが、どうしても用意できない場合を除き、マリン専用のエンジンオイルを使用しましょう。

船外機は自動車と使用環境が異なるため、エンジンオイルの性能も異なります。最適なエンジンオイルを入れるようにしてください。

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