潤滑油

エンジンオイルで燃費は変わるのか?エンジンオイルの特徴と燃費との関係性を検証!

車の燃費がエンジンオイルによって左右されると聞いたことはありませんか。ガソリンや軽油の価格高騰で、少しでも燃費を向上させたいと思うのではないでしょうか。

この記事では、エンジンオイルと燃費の関係について解説しています。あわせて、燃費を良くする方法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

エンジンオイルの役割と燃費への影響

近年、環境意識の高まりから、車には省燃費性能が求められてきました。そのため、エコカーなど環境に優しい車が増え、省燃費性に優れたエンジンオイルも増えてきました。エンジンオイルの性能が少なからず燃費に影響しているのは否めません。

そこで、この章ではエンジンオイルの役割と、燃費への影響を解説していきます。エンジンオイルの役割と燃費への影響は下記の3つです。

  • 潤滑作用
  • 清浄分散作用
  • エンジンオイルと燃費の関係

ひとつずつ解説します。

潤滑作用

エンジン内部は、各部品が回転運動や上下運動により、高温の状態で摩擦を繰り返し作動しています。そのため各部品の摩擦が大きくなると、抵抗が増え部品の損傷や焼付きの原因となり、エンジンを破損しかねません。

エンジンオイルには、部品同士の摩擦を減らしなめらかに摺動させるため、高い潤滑性能が求められます。

清浄分散作用

エンジンは稼働し続けると、燃料やオイルの燃焼による燃えカスにより、エンジン内部が汚れていきます。エンジン内部の汚れがすすむと、各部品の動きが悪くなったり油路のつまりなど、焼付きや欠損の原因になりかねません。

そのためエンジンオイルは、エンジン内部の汚れや水分を絡め落とし、撹拌させる性能が必要となります。

エンジンオイルと燃費の関係

エンジンオイルが劣化して、潤滑作用や清浄分散作用が低下すると、エンジン各部の動きが悪くなり回転抵抗が増えます。回転抵抗が増えると、エンジン出力を得るためにアクセルを余計に踏まなければならず、結果的に燃費が悪くなってしまいます。

燃費を良くするには、エンジンの抵抗を減らし負担を軽くしなければなりません。

燃費を向上させるエンジンオイルの選び方

エンジンオイルの性能は、少なからず燃費に影響するため、適切なエンジンオイル選びが大切です。では、適切にエンジンオイルを選ぶにはどうすれば良いのでしょうか。

燃費が向上するエンジンオイルを選ぶ際のチェックポイントは下記の3つです。

  • 粘度で選ぶ
  • 性能で選ぶ
  • 適切な時期のオイル交換

ひとつずつ解説します。

粘度で選ぶ

一般的に、粘度の高いエンジンオイルより、粘度の低いエンジンオイルの燃費が良いとされています。

粘度の低いエンジンオイルは、エンジン各部の抵抗を減らしてくれるため、燃料消費を抑え燃費の向上が期待できます。さらに、低温時でもエンジンがスムーズに回転するため、アイドリング時間が短縮され燃料消費が抑えられるのです。

性能で選ぶ

エンジンオイルは、オイルの耐久性や酸化安定性などにより、規格が定められ品質が保証されています。とくに、省燃費性能が強化されたオイルにも規格があり、燃費が良いオイルとして認定されています。

燃費を向上させるエンジンオイルを選ぶ際には、粘度とあわせて省燃費性能に優れた規格かどうかも確認しましょう。

適切な時期のオイル交換

粘度や規格が省燃費性能に優れたエンジンオイルでも、まったく交換しなければオイルの劣化により燃費は悪くなります。オイルが劣化すれば、潤滑作用や清浄分散作用が低下し、エンジンの回転抵抗が増えるため燃費が悪化します。

基本的に、メーカー推奨の交換時期がおすすめですが、過走行や年式が古い車は早めにオイル交換すると良いでしょう。

エンジンオイル以外で燃費を改善する方法

エコカーや過走行車など、条件がマッチしないと、エンジンオイルによる燃費の改善を実感するのは難しいかもしれません。燃費はオイル性能の他に、使用状況や運転の仕方、季節などに左右されるところが大きいからです。

エンジンオイルによる燃費の改善も期待できますが、それ以外にも燃費を改善する方法があります。エンジンオイル以外で燃費を改善する方法は下記の2つ。

  • 適正なタイヤ空気圧
  • 急発進・急加速を避ける

ひとつずつ解説します。

適正なタイヤ空気圧

タイヤの空気圧は、パンクで空気漏れしていなくても少しずつ減っていきます。タイヤの空気圧が減ると、タイヤと地面の接地面積が増えタイヤの回転抵抗が増えるため、エンジンにも負担がかかります。

そのため、アクセルを踏む量が増え、燃料消費量が増えて燃費が悪化します。タイヤの空気圧はこまめにチェックしましょう。

急発進・急加速を避ける

燃料を多く消費するのは、アクセルを踏み込む発進や加速をするときです。なかでも急発進や急加速は、大量の燃料を消費して、急激にエンジン回転を上げなければなりません。

そのため、急発進や急加速を避けるだけで燃料消費を抑えられるため、燃費の向上に繋がります。なるべく急発進や急加速を避け定速走行を心がけましょう。

まとめ|燃費の向上には適切なエンジンオイルを選ぼう!

燃費は使用環境や車の状態にもよるため、エンジンオイルの性能だけが燃費を左右するとは限りません。ただ、省燃費性能に優れたオイルは燃費を向上させることもあるため、ご自身の車に合った適切なオイルを選ぶと良いでしょう。

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