潤滑油

アウディのエンジンオイル!選び方や交換頻度を解説

アウディを愛用しているなら、エンジンオイルの交換タイミングはいつか気になっているのではないでしょうか?アウディは外車のため日本車とは異なるのか気になっている人もいるでしょう。

この記事では、アウディのエンジンオイルを交換するタイミングや、エンジンオイルを選ぶ際のポイントを紹介しています。ぜひ愛車を健全な状態に保つために参考にしてみてください。

アウディのエンジンオイルの交換タイミング

結論から述べると、アウディのエンジンオイルは15,000kmごとの交換が必要です。日本で製造された車は3,000~5,000kmごとの交換が推奨されているのと比べると、ドイツ産のアウディの方が交換頻度が低いといえます。

交換頻度の違いの理由として、エンジンへの負荷が挙げられます。日本では基本的に一般道路では60km、高速道路では100kmと規制されているうえに、走行距離が短いためエンジンに負荷がかかりやすいのです。

一方ドイツは、市内は速度が50km制限されているものの、郊外道路は100km、一部のエリアは最高速度制限が課されていないいません。

短距離走行・低速走行を繰り返すと、エンジン内部にスラッジ(燃えカス)が溜まりやすくなります。そのため、日本産の車に対してドイツ産のアウディはエンジンオイル交換頻度が低いのです。

しかし、日本でアウディを乗っている場合、日本のルールに従って走行する必要があるため、走行距離3,000~5,000kmごとの交換を推奨します。メーカーの推奨距離数だけではなく、愛車の走行環境を考慮してエンジンオイルを交換するとよいでしょう。

オイル劣化を放置し続けるとどうなるのか

定期的な交換が必要なエンジンオイルですが、うっかり忘れてしまうこともあるでしょう。しかし、劣化したエンジンオイルを交換しなければ以下の症状が起きる可能性があります。

  • 燃費が悪くなる
  • 車の調子が悪くなる
  • 焼き付きを起こす

それぞれ解説します。

燃費が悪くなる

エンジン内部は細かなパーツで構成されており、運転中はそれぞれのパーツが回転したり衝突したりしています。そのため、パーツ同士の摩擦は避けられません。摩擦を抑え、スムーズに各パーツを作動させるために一役買っているのがエンジンオイルです。

そのエンジンオイルが劣化すれば、各パーツの摩擦が大きくなり、エンジンの動作効率が下がってしまいます。エンジンの効率が下がることにより、燃費が悪くなるのです。

車の調子が悪くなる

先に述べたように、エンジンオイルにはエンジン内部のパーツ同士の摩擦を抑える役割があります。交換しないことによりエンジンオイルの劣化を招くと、パーツの摩耗が激しくなり、最悪の場合破損する可能性があるでしょう。

摩擦によってパーツがダメージを受けると、走行中に以下のようなサインが出ます。

  • 金属同士が擦れる音が聞こえる
  • 加速が弱くなる
  • エンジン音が大きくなる
  • エンジンの振動が大きくなる

以上のようなサインが見られるなら、エンジンオイルの劣化が原因で問題が発生している可能性があります。

焼き付きを起こす

エンジンオイルの劣化により、スラッジが溜まったり、パーツ間の摩擦が大きくなると、エンジンが焼き付く可能性があります。焼き付きとは、溶着している箇所が剥がれ、エンジン内部のピストンとシリンダーに傷ついたり、ピストンとシリンダーの癒着によりエンストすることです。

焼き付きを起こせば車が動かなくなり、部品の修理費用が多額になります。エンジン自体の交換が必要になればさらに費用がかかるでしょう。

エンジンオイルの選び方

アウディのエンジンオイルを交換する際に「どのように選べばよいのかわからない」という人もいるでしょう。エンジンオイルは以下の点に注目して選ぶことをおすすめします。

  • 粘度
  • ベースオイル
  • グレードや規格

それぞれ紹介します。

粘度

エンジンオイルはドロドロとした粘性の強い液体であり、車種によって適切な粘度が異なります。アウディと言っても車両型式が異なれば適切な粘度も異なるため、交換する前にしっかり調べましょう。

エンジンオイルの奨励粘度は、車両に付属している取扱説明書に記載されています。もし見当たらない場合はディーラーへ問い合わせるとよいでしょう。

ベースオイル

エンジンオイルは3つあるベースオイルの中のいずれかから作られています。ベースオイルの種類は以下のとおりです。

  • 全合成油
  • 鉱物油
  • 部分合成油

全合成油はエンジンオイルの作用を向上させる効果が期待できる特徴がありますが、その分価格も高い点が特徴です。

鉱物油は、3種類の中で最も安価に手に入れられますが、耐熱性能・耐酸性能は比較的低い特徴があります。

部分合成油は、全合成油と鉱物油を配合したオイルです。価格と性能面でバランスが取れており、コストパフォーマンスに優れています。

グレードや規格

エンジンオイルの性能の高さはグレードや規格によって区別されています。具体的には以下のとおりです。

  • SM:2004年制定。省燃費性の向上や排出ガスがきれいな点が特徴。
  • SN:2010年制定。SMの性能を向上させている点が特徴。
  • SP:2020年制定。SNよりも性能を向上させ、エンジンを保護する点が特徴。

以上はAPI規格とよばれる基準に則って定められたグレードの例です。グレードが高ければ性能も向上しますが、その分価格も高くなります。

指定粘度以外を選ぶとどうなるのか

メーカーが指定している粘度以外の粘度を使用しても車が壊れることはありません。しかし、燃費が悪くなる可能性があります。取扱説明書に「推奨」ではなく「適合」と記載されている場合は、燃費が悪化する可能性が高いでしょう。

仮に粘度を変更する際は、エンジントラブルを防ぐために指定された粘度より低いエンジンオイルを使用しないように注意が必要です。

まとめ|アウディは適切なオイルを定期的に交換しよう

アウディは日本産の車と比べるとエンジンオイル交換の頻度は低い傾向ですが、走行環境を考慮して交換することをおすすめします。エンジンオイルを交換しなければ、最悪の場合、車が動かなくなり多額の費用を支払わなければならなくなります。

推奨されているエンジンオイルに交換して、アウディを健全な状態に保ちましょう。

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