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0W-20と5W-30ではエンジン音が変わる?異音の原因と対処法を解説!

エンジン音が気になり、エンジンオイルの粘度を0W-20から5W-30に変更しようと考えていませんか?そもそも、エンジンオイルを変えて異音が直るのか気になる人もいるでしょう。

エンジンオイルの粘度を変えると、エンジン音にも影響を及ぼします。ただし、異音の原因によっては解決しない可能性があります。

そこで、エンジンからの異音を原因別に解説します。エンジンオイルを変えてエンジン音を抑えたい方は必見です。

0W-20と5W-30のエンジン音

エンジンオイルの粘度によって、エンジン音は変化します。

一般的に0W-20と5W-30では、5W-30の方がエンジン音が静かになります。なぜなら、5W-30の粘度が高く、エンジン内で発生する衝撃を吸収する成分が多く含まれているからです。

ただし、同じ粘度のエンジンオイルでもオイルによって含まれている成分が異なります。そのため、粘度を変えたからといって、必ずしもエンジン音が抑えられるわけではありません。

0W-20と5W-30の違い

0W-20と5W-30では、エンジンオイルにどのような違いがあるのでしょうか。

0W-20や5W-30といった数字は粘度の違いを表し、数字が大きくなるほど高粘度のエンジンオイルになります。つまり、0W-20よりも5W-30の粘度の方が高いエンジンオイルということです。

エンジンオイルの粘度が高くなると、ドロドロとした質感になります。高粘度のエンジンオイルはクッション性が高く、低粘度のエンジンオイルよりも保護性能に期待できます。

一方、低粘度のエンジンオイルはサラサラしており、高い始動性が特徴です。

なぜエンジン音が発生するのか

なぜエンジン音が発生するのでしょうか。

エンジン音がカタカタと鳴る理由は、エンジンオイルが時間経過によりサラサラになると、クッション性がなくなるからです。そのため、粘度を上げるとカタカタ音が解決します。

しかし、走行距離の増加や時間の経過とともにエンジンオイルは劣化します。そのため、交換してすぐにカタカタ音が消えても、走行していると音が気になるケースが多いです。

つまり、エンジンオイルの粘度を変更するだけではなく、適切なタイミングでの交換が重要です。

添加剤でエンジン音を抑える

エンジンオイルはベースオイルに添加剤を加えて作られています。そのため、粘度を上げずにエンジン音を抑える添加剤を入れる方法もあります。衝撃を吸収する添加剤を入れて、カタカタ音を解消しましょう。

ただし、添加剤によって必ずしも異音が消えるわけではありません。粘度を上げた場合と同様に、走行しているうちにまた聞こえてくる可能性もあります。

粘度を変えても消えないエンジン音

カタカタ音はメカノイズといわれ、エンジンに不具合があって鳴るものではありません。そのため、エンジンオイルの粘度を上げたり、添加剤を入れたりして抑えられます。

しかし、次の異音が聞こえればエンジン内でトラブルが発生している可能性があります。

  • カリカリ
  • キュルキュル
  • ヒューン

これらのエンジン音が鳴る場合は、エンジンオイルを交換しても解決しません。

カリカリ

「カリカリ」と音が鳴っている場合は、十分にエンジンを冷却できていない可能性があります。冷却水が減っていないか確認し、少ないのであればクーラント液を補充しましょう。

そのままにしておくと最悪の場合オーバーヒートします。オーバーヒートによりエンジンが焼けると、エンジンそのものが使えなくなるのです。

エンジンが故障すると車が動かなくなり、エンジンの載せ換えが必要になる場合もあります。修理費用も高額となるため、早めにクーラント液を補充したり、ディーラーや自動車修理店で点検したりしてもらいましょう。

キュルキュル

「キュルキュル」と異音がする場合、ファンベルトの異常が考えられます。

ファンベルトが緩んでいたり、経年劣化によりゴムが傷んでいたりする可能性があるのです。

ファンベルトが切れるとウォーターポンプが作動せず、エンジンへクーラント液が循環しなくなります。これにより、エンジンが冷却されず、オーバーヒートにつながるのです。

オーバーヒートを防ぐため、ファンベルトが切れるとエンジンも止まるように設計されている自動車も少なくありません。キュルキュルとエンジン音が鳴ったら、新しいファンベルトに交換しましょう。

ヒューン

「ヒューン」とエンジンから異音がする場合、オルタネーターと呼ばれるパーツの呼称が考えられます。この異音は、アクセルを踏むと連動して鳴るのが特徴です。

オルタネーターは自動車を充電する部品であり、エンジンが動いている間はずっと動き続けています。そのため、異音を放置しておくと最悪の場合、車が止まってしまうのです。

これらの異音はエンジンオイルが原因ではないため、オイル交換してもエンジン音が気になるのであれば、1度点検しましょう。

まとめ:音が気になるならエンジンオイルを0W-20から5W-30へ

カタカタと鳴るエンジン音が気になるのであれば、エンジンオイルを0W-20から5W-30へ変えてみましょう。これにより、メカノイズが解消される可能性があります。また、エンジンオイルの粘度を変えずに、添加剤を加える方法もあります。

エンジンオイルを変えても異音がする場合は、ほかに異常があるかもしれません。一度プロに見てもらうとよいでしょう。ぜひエンジン音を抑えて快適なカーライフを楽しんでください。

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