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車のオイル交換を遅らせると起こる3つのトラブル!賢い節約法も解説

車のオイル交換、費用や手間を考えて先延ばしにしていませんか。実は、オイル交換を後回しにすると愛車に深刻なダメージを与えるばかりか、高額な出費が発生するかもしれません。

この記事では、オイル交換が遅れると発生する代表的なトラブルを紹介しています。さらに、オイル交換の賢い節約法も解説していますので参考にしてください。

オイル交換を遅らせると起こるトラブル3選

車のオイル交換は、性能維持のために欠かせないメンテナンスの一つです。そのため、オイル交換を遅らせると、以下3つのトラブルが発生する可能性があります。

トラブル例1. エンジンの性能が低下する

オイル交換を怠ると、オイルの潤滑性が低下し、エンジン内の部品同士の摩擦が増えてしまいます。その結果、エンジンは本来の性能を発揮できなくなるでしょう。

エンジン各部へのオイル供給が滞れば、スムーズに動かなくなるため、加速が悪くなります。さらに、長期間にわたりオイル交換を怠ると、異音や焼き付きなど、故障のリスクが高まります。

トラブル例2. 燃費が悪化する

オイルが劣化すると密封性が低下するため、燃焼室で発生したエネルギーがシリンダーとピストンの隙間から漏れて出力が弱まります。そのため、車を動かすために余計なエネルギーが必要となり、多くの燃料を供給しなければならず燃費が悪化します。

また、燃焼効率が悪くなり不完全燃焼が増えるのも、燃費悪化の原因です。

トラブル例3. オーバーヒートや焼き付きの恐れ

オイル交換の遅れは、エンジン内部の温度を調整できなくなるため、オーバーヒートや焼き付きにつながります。なぜなら、オイルには冷却作用があり、エンジン内部の温度を下げる役割があるからです。

オイルが劣化すると、油路やオイルフィルターに汚れや不純物が堆積して循環が悪くなるため、エンジンが高温になります。

オイル交換の遅れによる経済的な損失3選

オイル交換を遅らせるのは、エンジンの性能低下や損傷などのトラブルだけではありません。経済的な損失もあるため、以下より3つ紹介します。

損失1. 高額な修理費用の発生

オイル交換が遅れると、エンジン内部に異常が生じて、経済的な負担が増えるリスクがあります。例えば、オイルの劣化が進むとエンジン内部が損傷し、部品交換やオーバーホールが必要です。

エンジン関連の部品交換や、オーバーホールの修理費用は、部品代や整備工賃が高額になるケースがほとんどです。

損失2. 燃費悪化によるガソリン代の増加

オイル交換の遅れは、エンジンの燃焼効率を低下させるため燃費が悪化し、長期的にはガソリン代が高くなります。

オイルの劣化によるエンジンの不調は、長期間にわたり少しずつ悪化していきます。そのため、燃費の悪化もすぐには気が付きにくく、じわじわと負担が増えるため気をつけなければなりません。

損失3. 車の買い替えサイクルが早まる

オイル交換を怠るとエンジンへの負担が増し、不調や故障が頻発するなど車の寿命を縮めるため、買い替えが早まる可能性があります。

オイルが劣化すると、加速不良や燃費悪化のほか、オイル漏れが頻発するトラブルも増えます。そのため、維持費が負担となり、早めの買い替えを検討せざるを得なくなるでしょう。

エンジンオイルの役割と交換頻度

オイル交換を遅らせると起こるトラブルは、エンジンオイルの役割が関係しています。また、オイル交換は適切なタイミングがあるため、以下より紹介します。

エンジンオイル5つの役割

エンジンオイルには以下の5つの役割があります。

潤滑エンジン内部の金属同士の摩擦を減らし摩耗を防ぐ
洗浄エンジン内部の汚れやスラッジを洗い流す
密封ピストンとシリンダーの隙間を埋め、燃焼ガスの漏れを防ぐ
冷却エンジン内部の熱を吸収しオーバーヒートを防ぐ
防錆エンジン内部の金属部品を錆や腐食から保護する

オイル交換を遅らせると上記5つの役割が果たせません。

オイル交換の適切なタイミング

一般的なオイル交換のタイミングは以下のとおりです。

車種通常走行シビアコンディション
軽自動車10,000㎞、または6ヶ月5,000㎞、または3ヶ月
普通乗用車15,000㎞、または1年7,500㎞、または6ヶ月
ターボ車5,000㎞、または6ヶ月2,500㎞、または3ヶ月

オイル交換のタイミングは、メーカーや車種によって違うため取扱説明書を確認しましょう。

賢いオイル交換節約法

オイル交換の費用をお得に節約する方法を下記より2つ紹介します。車の維持費を抑えたい方は参考にしてください。

オイル交換する場所で費用が変わる

オイル交換は、実施する場所によって費用が異なるため、下記から選択するのが一般的です。

場所費用の目安特徴
ガソリンスタンド2,000~4,000円手軽で安い
カー用品店2,000~7,000円オイルの選択肢が多い
カーディーラー3,000~10,000円安心感高い・費用高い

車の購入店舗や使用状況、予算などを考慮して検討するとよいでしょう。

オイル交換費用を抑える方法

オイル交換費用を抑えるなら、メンテナンスパックやクーポンなどを利用しましょう。

カーディーラーでは、メンテナンスパックやエンジンオイルのボトルキープなど独自の商品があり、オイル交換がお得に行えます。カー用品店やガソリンスタンドでは、クーポンやキャンペーン、または会員登録でお得になる場合があります。

まとめ|オイル交換はトラブルを未然に防ぐ賢い選択肢

車のオイル交換は、単なるメンテナンスの側面だけではなく、将来の大きなトラブルを避けるための投資です。1回数千円のオイル交換を怠った結果、数十万円の修理費用や、早期の車の買い替えにつながるかもしれません。

賢く節約しながら、定期的なオイル交換を習慣にして、愛車を長く大切に乗り続けましょう。

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