自分でオイル交換をしてみたいけれど、何から始めればいいかわからない方も多いのではないでしょうか。オイル交換をする前にすべきなのは、必要な工具をそろえることです。そこで本記事では、自分でオイル交換をする際に必要な工具について、交換方法別に紹介します。工具があれば好きな時に好きなオイルへ交換できるため、ぜひチェックしてみましょう。
目次
自分でオイル交換する際に必要な工具とは

自分でオイル交換する方法は上抜きと下抜きの2種類あり、それぞれ必要な工具が異なります。
上抜きではオイルレベルゲージのキャップを外してオイル交換を行い、下抜きでは車体の下にあるドレンボルトからオイルを抜いて交換を行います。上抜きのほうがそろえる工具が少なくて済み、下抜きではオイル交換2回につき1回交換が必要なオイルフィルターも交換できるなど、それぞれメリットが異なるのです。
交換方法に合わせて必要な工具をそろえましょう。
上抜き・下抜きで必要な工具

上抜きと下抜きの両方で必要な工具は以下の通りです。
- オイルジョッキ
- 廃油処理パック
- パーツクリーナー
- 作業服・軍手
オイル交換をする際に必要な基本の工具であるため、まずはこの4つをそろえましょう。
オイルジョッキ
オイルジョッキとは、新しいエンジンオイルを注ぐ際に使用するじょうろのような形をした工具です。じょうごでも代用できます。
エンジンオイルはオイルレベルゲージの差し込み口から注入するため、エンジンオイルが入っている缶から直接注ぎ入れるとこぼれる可能性が非常に高くなります。こぼしてしまうと必要な量を確保できないため、オイルジョッキやじょうごを使用しましょう。
ほとんどのオイルジョッキには目盛りがついているため、必要量を測れるのも便利なポイントです。
廃油処理パック
廃油処理パックとは、抜いたエンジンオイルを処理するための箱型の工具です。古いエンジンオイルはそのまま捨てることはできないため、廃油処理パックへ流すことで可燃ごみとして捨てられます。
ただし、自治体によってはごみとして処理できない可能性もあるため注意が必要です。その場合には有料となるケースもありますが、缶などへ入れてエンジンオイルの購入店やガソリンスタンドで引き取ってもらいましょう。
パーツクリーナー
パーツクリーナーは、エンジンオイルなどの汚れを洗い流すスプレータイプの工具です。部品や工具が古いエンジンオイルで汚れてしまった際、パーツクリーナーで洗浄します。
製品によって使用可能な素材が異なるため、金属のみならずゴムやプラスチックにも使えるパーツクリーナーがおすすめです。
作業服・軍手
作業服や軍手を用意し、汚れてもよい服装でオイル交換を行いましょう。
オイル交換時にはエンジンオイルを温める必要があるため、あらかじめアイドリングを行います。その際、エンジンルームなどが熱くなるため、軍手を着用しなければやけどの危険性が高まるのです。
また、特に下抜きでオイル交換をする際はドレンボルトを緩めるとすぐに古いエンジンオイルが流れ出るため、服に付着する可能性があります。エンジンオイルは洗濯してもなかなか落ちないため、作業服がおすすめです。
上抜きに必要な工具

オイルジョッキや廃油処理パック以外に必要な工具は、オイルチェンジャーです。オイルチェンジャーは、オイルレベルゲージの差し込み口にホースを挿し、古いエンジンオイルを抜くための工具です。。
オイルチェンジャーには手動式と電動式、エア式のものがあるため、予算と相談しつつ使いやすいオイルチェンジャーを選びましょう。
下抜きに必要な工具

下抜きに必要な工具は以下の通りです。
- レンチ
- ドレンパッキン
- ジャッキ・ジャッキスタンド
- フィルターレンチ
必要な工具は多くなりますが、オイルフィルターも交換できたり、オイルパンにたまった不純物なども一緒に排出できたりとメリットも多いのが下抜きです。下抜きに挑戦しようと検討しているのであれば、工具をそろえましょう。
レンチ
レンチとは、ドレンボルトを外す際に使用する工具です。車種によってドレンボルトのサイズが異なるため、事前に確認して適切なサイズを選びましょう。
オイル交換以外にも自動車の点検を自分で行いたい場合には、さまざまなサイズのレンチがセットになっている商品も選択肢となります。
ドレンパッキン
ドレンパッキンとはドレンワッシャーとも呼ばれ、ドレンボルトに装着するパーツです。エンジンオイルが漏れ出さないように装着します。
オイル交換時にはもともと古いドレンパッキンがついているため、ドレンボルトを外した際に交換します。ドレンパッキンも車種によってサイズが異なるため、適切なサイズのものを購入しましょう。
ジャッキ・ジャッキスタンド
ジャッキやジャッキスタンドは、車体を持ち上げるために使用する工具です。
下抜きでは車体の下にあるドレンボルトを外さなければならないため、車体を持ち上げ下に潜り込んで作業を行います。ジャッキを使って車体を持ち上げ、ジャッキスタンドで車体が落ちてこないよう固定します。
車高が高くそのまま潜り込める場合には必要ありませんが、ほとんどの場合ジャッキやジャッキスタンドが必要です。
フィルターレンチ
オイルフィルターを交換する際にはフィルターレンチが必要です。オイルフィルターは車種によってサイズが異なるため、フィルターレンチも適切なサイズのものを選ぶ必要があります。
可変式フィルターレンチであればオイルフィルターのサイズを問わず使用できるため、車種が変わるなどしても対応でき、おすすめです。
工具をそろえてオイル交換しよう

自分でオイル交換を行うためには、さまざまな工具が必要です。オイル交換の方法によって必要な工具が異なるため、上抜き・下抜きのどちらで交換するか決めてから工具をそろえなければなりません。
必要な工具をそろえて自分でオイル交換を行い、快適なカーライフを楽しみましょう。